2014.06.29
交流戦も決着し、いよいよペナントレースが再開したプロ野球。
読者の皆さんはアニメに関する、こういう噂があるのをご存じでしょうか。
「突然野球回が始まるアニメは名作」
そう言われてみれば、確かに突然野球回が始まるアニメというのはよく見かけますし、それぞれにいい意味で印象的です。
アニメだけでなく、野球もガチファンな筆者が、そんな「突然の野球回」アニメで打線を組んでみました。
1(三)『涼宮ハルヒの憂鬱』放送第4話「涼宮ハルヒの退屈」
2(二)『Angel Beats!』EPISODE.4「Day Game」
3(遊)『FLCL』第4話「フリキリ」
4(投)『宇宙をかける少女』第9話「燃えろ、QT!! Q速∞」
5(捕)『ガンダムビルドファイターズ』第13話「バトルウェポン」
6(一)『サムライチャンプルー』第二十三話「一球入魂」
7(左)『きんいろモザイク』第10話「すてきな ごにんぐみ」
8(右)『侵略! イカ娘』第10話Cパート「野球しなイカ」
9(中)『ソウルイーター・ノット!』第9話「カボチャ、グローウィン!」
<1番・サード>
▲「涼宮ハルヒの憂鬱」第一期シリーズBD-BOX
1番バッターは『涼宮ハルヒの憂鬱』。
言わずと知れた名作、いわば大スターですから、ポジションはホットコーナー・三塁手。
世界を揺るがす力を無意識に振う女子高生・涼宮ハルヒと、彼女に振り回されるSOS団の面々を描いたSF青春ラブコメです。
このエピソードでは、ハルヒが野球大会への参加を決めてきます。
もちろん野球素人の面々では勝てるはずもなく、ハルヒはどんどん不機嫌に。
ハルヒの不機嫌は世界の危機を招くので、長門が一計を案じ……という、
『涼宮ハルヒ』のパターンを実によく紹介してくれる一本。
シャッフル放送で連続エピソードの途中に挿入された唐突さ、エピソード自体の取っ付きの良さを買っての起用です。
<2番・セカンド>
▲Angel Beats! 1 【完全生産限定版】
2番には『Angel Beats!』。
死後の世界と思しき学園での生徒たちが生前の思い残しを叶えて成仏していく物語です。
第4話ではお調子者の日向と仲間たちが学内の野球大会に出場します。
実は、日向は生前も野球部所属。フライを落球して大会で負けた、という思い残しがあったのです。
日向はこの試合で成仏してしまうのだろうか……というサスペンスだけでなく、死なないことを生かした破天荒なプレーも楽しいエピソードです。
原作・脚本の麻枝准さんは、他の作品でも野球ネタをしばしば挟んでくる野球好き。その情熱に敬意を表して、日向のポジションである二番セカンドを託します。
<3番・ショート>
▲FLCL Blu-ray Box 【期間限定版】
3番は『FLCL』。ひねくれ者の小学生ナンダバ・ナオ太とベスパにのった女、ハルハラ・ハル子の出会いから始まる遊び心とリリシズムに溢れたSFアニメです。
第4話は、地元草野球チームに兄・タスクの代わりに助っ人で呼ばれたナオ太がバットを振ることさえできない屈辱的な導入。タスクの弟なのに……という視線が突き刺さります。
「バットを振る」というモチーフを巡って、ドラマは二転三転、やがてマバセの町そのものを揺るがす事態へ発展していくダイナミズムはこの作品ならでは。
また、広島の前田、ダイエーの大越に言及する次回予告も感涙もの。
本作の脚本の榎戸洋司さんも他作品で野球ネタを使う野球好き。
ポジションは遊び心に因んで遊撃手、打順は第4話、そして野球好きクリエイターというつながりを重視しての3番です。
http://twi-ani.com/anitter/report/00792.html ※続く